⇒やっぱり最初に誘ってくれた不二でしょ(ずっと手伝ってくれたし・・・)




の中ではもうすでに不二しかいない!と思っていた。
ちょくちょくおちょくってくるけどそこも気に入りつつあった。
なんていっても、何も言わずに手伝ってくれたそんな優しいところが不二の良いところ
で・・・ってなに乙女モード入ってるんだ自分っとつっこんでいるうちに自分の家に着いた。
今言おうか明日にしようか迷ったが、メールで今送ってしまうことにした。
英二にはほんと悪いと思っていた。でも自分の気持ちは素直にって学んだばかりだし、悪い
ことをしているわけじゃなかった。ただ少し罪悪感があった。






―――――文化祭当日(初日)――――――――



文化祭の日はまず最初に体育館で文化祭の説明がありその後解散ということでお祭りを楽しむ
のもよし、帰るのもよしだった。
は不二と合流後文化祭を見てまわった。
だがあまり楽しそうにしてなかったのがばれたみたいで不二に問いただされた。
「え、え〜と・・・。」
「僕といてつまらない?」
「ち、違うよ。楽しいよ。楽しいけど・・・」
「けど?」
「・・・え、いじ・・・どうしてるかなって、思って・・・。」
「英二?」
「・・・・・・うん。」
「なにかあったの?」
「あったといえばあったし、なかったといえばないような・・・」
「ああ、だから・・・か」
はなにが『だから』なのかなと頭の上に?をうかばせたようなかんじでぽけ〜っとしていた。
不二はそれを見て少し考えたようなそぶりを見せた後、の手を取り突然走り出した。
「な、なに?突然。」
「・・・・・(にこっ)←微笑んでる」
「いや、にこってされてもわからん!」
不二は何も言わず走り続けた。






同じ所を行ったり来たりして最終的に自分のクラスのお化け屋敷の中に紛れ込んだ。
は息を切らせたらしく、はあ、はあ、と肩で息をしていた。しゃべる気力もないようだ。
「少しここで静かにしてようね。」
不二の言ったことに疑問を持ち、はなんで?という顔をしていた。
しばらくの間、何も話さず入り口でもらったライトを消しずっと不二は1点を見つめていた。














「もういいよ。しゃべっても。」
そう許可が出たのはそれから1分後のことだった。
「なんで走ったの?なんでこんなところに隠れてなくちゃいけなかったの?なんでしゃべっ
ちゃいけなかったの?」
「いきなり質問攻め?でもそれが普通の反応だよね。」
「で、なんで?」
「う〜ん・・・突然走り出したくなったから」


「んなことあるか!!!!!」


「いい反応してくれるよね。そんなも好きだなぁ。」
にこにこしながら言ったら顔がほんのり赤くなっていくがいた。
意外な反応を見せたので不二は少し驚いた。いつもなら軽く流すのに、英二からだって抱きつき
攻撃を最近はなんらくかわしているのに、ただ好きだなぁって言っただけで純な反応を見せた。
これってもしかして・・・と思って聞いてみた。
「もしかしてって僕のこと好きだったりする?」
「な、いいいいいいきなり何を言い出すのですか!」
「いや、そんな気がしたから。」
「・・・その前に私の質問に答えてよ。」
「いったら僕の質問にも答えてくれる?」
は下を向いて黙ってしまった。不二は1つ間を置いて話し始めた。
「今日、英二のこと気にしていたよね。英二と何かあった?」
は何も言わなかった。
「何かあったんだね。あの時もそのように仮定してを引っ張って走っていった。
あの場に英二がいたからね。」
かすかに反応した。
「これで逃げきれればよかったんだけど、見つかっちゃってね。かけっこだとやはり英二の方が
早いからすぐ追いつかれると思ったんだ。だから逆に英二の方に向かった。」
は不二の方を見た。どうやらそのことにも気づいてなかったらしい。
確かにあの時は走ることに意識がとらわれていて、周りの景色なんか気にもしてなかった。
「英二すごく驚いていてね、動きを止めたんだ。僕はかまわず英二の方に向かっていって
擦れ違ったときに言ったんだ。・・・・・『は僕のだから手を出さないでね』って。」
その言葉を聞いた瞬間はますます顔が赤くなると同時に、辺りを見まわした。
「どうしたの?」
「ここってお化け屋敷じゃん。誰か隠れてこの話し聞いている人がいるんじゃないかと思って・・・」
「いいんじゃない?聞かれていても。」
「いいわけないじゃん!恥ずかしすぎるよ。聞かれてたら明日のトップ記事決定じゃん。」
「スクープ!不二周助告白現場はお化け屋敷!!ってところかな。」
「景色がよくない。」
「それは言えてるね。ってことは景色がよかったら返事OKってことだったのかな。」
「・・・・・・・・」
またしても黙ってしまった。
「僕だって質問にある程度答えたんだから、そろそろ僕の質問にも答えて欲しいな。」
「・・・・・・・・」
「わかった。少し質問変えるよ。さっきも聞いたけど英二と何があったの?」
「・・・・・・・・」
何も答えなかったので不二は少し困ったような顔をしたが、すぐに微笑みに抱きついた。
「なななななななな〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「何も言わないに抱きつきの刑。」
「アホかーーーー!!」
「答えてくれるまで離さないから。」
「その笑顔が逆に恐い。」

















「なるほどね。だからか。」
結局話した。話すしか選択肢はなかった。なんとかこの状況から脱出したかったからだ。
だが、一向に離してくれそうな雰囲気じゃなかった。
「ねえ、話したんですけど。」
「まだ、聞いてないこともあるし、言ってないこともある。」
「約束違うじゃん。」
「答えてくれるまでって言っただけで、今の質問に答えてくれるまでとは言ってないよ。」
は不二を睨みつけた。いつも通りの顔をしている。
それを見てため息をついた。相手が悪かった。
あの不二周助だし、もう完全にやつの罠にはまっていると思った。
「で、今度こそ本題なんだけど、僕のこと好き?」
は下を向いて言った。
「・・・自惚れないで。私が本当に不二のこと好きだと思ってるの!?」
「うんv」
「って自信たっぷりかよ!」
「知ってるでしょ?僕が自信家だってこと。」
「知ってる、けど・・・」
「僕はのこと好きだよ。」
「いい加減なこと言わな・・・」
勢いよく不二のほうを向いて叫んだ。だが最後まで言えなかった。
不二の目が開眼していた。本気の目だ。
「本気で僕が冗談で言ってると思ってる?」
「・・・・・」
「だったら少し残念。に信じてもらえてなくて。」
「・・・・・」
「ごめん。今日のことは忘れて。大丈夫、明日からはちゃんといつも通りのクラスメイト演じるから。」
そういうと不二はの元から去っていった。
違う!言いたかったことはそんなことじゃない。まだ、最後まで言ってない・・・本当の気持ち・・・
「不二が好き!!」
突然は去っていく不二の方に向かって叫んだ。
「私は不二が好き。でも自信がなかったの。不二も私のことが好きっていうのが信じられなくて。
からかわれているんじゃないかって。ごめんなさい。信じて、なくて、ご、めん、なさい・・・」
は下を向いて泣きたいのを我慢していた。
ここで泣いたら不二に向いて欲しいとわがまま言っている惨めな自分になってしまうと思ったからだ。
そういうのは卑怯なんじゃないかって思った。
「それが素直な気持ち?」
いきなり頭のうえから声がした。
「ふふっ本当にかわいいなぁって。そんなところも好きだけどね。」
何が起こっているのか状況がつかめなかった。
去っていったはずなのに今すぐそこにいて好きだとまた告白されている?は少し混乱していた。
言ったでしょ?素直にならなくちゃってね。こうしてあげないと素直になってくれなさそう
だったから少し本気になってみちゃったv」
「すいません。よく言っている意味が分からないのですが・・・」
「そうだね。わかりやすくいうと仕掛けたってところかな。」
は顔を上げ泣きそうになっていた顔で睨みつけた。不二は吹き出しそうになるのを抑えつつ笑った。
「不二いいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
怒っても笑っている不二がいた。そんな不二に惚れちゃってるんだよね。










次の日、お化け役で隠れていた人やここに訪れた人達が2人の会話を聞いていて教室の黒板に
『スクープ!お化け屋敷で大胆告白!うわさのカップルは漫才コンビ』と掲載されることとなった。








                        fin







≪あとがき≫
文化祭不二版です。
視点があっちこっちにとんでいるようで、読みにくいのなんのって読んでいる人には疲れるんじゃ
ないかって思うぐらいでした。本当にごめんなさい。それというのも自分の文才の無さが原因大大大です。
最近36お気に入りなんです。だから2人が出ている作品(特にギャグ)が書きたかった
のですが、突然、『いや、ギャグで終わらせるだけではもったいない』とわけの分からないこと
を考えてしまい、3通りの話を作ってしまった始末であります。
この後の出来事ですが、もちろん不二と様はくっついたわけでありますが、一方菊丸はというと、
不二のあの一言で恐さを感じ不二の逆鱗に触れない程度でいつも通り?に過ごしております。
まあ、菊丸編もあることだし菊には我慢してもらうと言うことで・・・
最後に読んでくださった皆様ありがとうございました。
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