⇒2人とも大事な友達。選ぶなんて出来ないよ





すごく悩んだ。どっちと行動したらいいのか・・・
いっそのこと2人とも一緒に行動しちゃおうかなと思った瞬間、そうか、何故一緒に行動する
ってこと考えなかったんだろうと思った。よしそれでいこうと思い2人にメールを送った。









―――――文化祭初日―――――――――



「ねえねえ今度はあっちの店に行こうよ。」
「そんなに慌てなくっても別に店は逃げたりしないよ。」
「その前にかき氷買いに行こうって言ったじゃん。」
やっぱりみんなで行動するほうが楽しい。ほんとに二人とも選んでよかった。
でも実は、不二は午前、英二と私は午後、クラスの当番があった。
みんなで行動していると言うことは、当然サボリということで。・・・私たち実行委員なんだけどね。
「ねえ、二人とも。行きたいところがあるんだけどいい?」
不二は突然何か思い出したように言った。
「あっちの店!」「かき氷!」
自己主張の強い二人だから当然のことのように言い張る。
「・・・むこう、行こうね。」
「「・・・・・・・・・・・・・はい。」」
笑顔で言われたら逆らえない。この何考えているかわからい顔!
逆らったらどんなにヤバイことが待ち構えているかしれたもんじゃない。
ただ、不二の言うことを聞いたらもっとヤバイことが待っているということまで頭が回らない二人だった。









「あれ?ここって・・・」
連れてこられたところは食べ物が売っている店。そこまでは普通なんだけど・・・・・
「なんで手塚がエプロン着てるの〜?!」
そこには接客している手塚がいた。手塚だけじゃない。
大石、乾、タカさん、桃、海堂、越前、青学テニス部部員がそろっていいた。
「不二!菊丸!遅いぞ!!」
「ごめん、手塚。英二がなかなか来ようとしないもんだから。」
「規律を乱すものは許さん。グラウンド20周!!」
「え〜!!ちょっと待ってにゃ。全然意味わかんないんだけど。」
不二はくすくす笑っていた。・・・英二、あんたまたからかわれてるんだよ。
まあ、いつものことだからしょうがないか。(←しょうがないって)







気づくと不二と英二はエプロンを着ていた。お焼きを作っている。
一方私はというと、やることないし、何かテニス部の人たち忙しそうだし、二人を待つしかないし、
これは手伝うしかない(?)となにか燃えていた。
とりあえず、許可取った方がいいよねと思い、部長さんに聞きにいった。
「すいませ〜ん。部長さん。」
「・・・いらっしゃいませ。」
「(いや、客じゃないんだけど・・・)ごめんなさい。私不二と英二を待っているのですが、
とても忙しそうなので私にも手伝わせていただけないでしょうか。」
部長さんはしかめっ面な表情をしていた。
まぁ、いきなり手伝ってもいいかっていってくる方もおかしいからね。
「・・・他の生徒に手伝わせるわけにもいかない・・・と言いたいところだが人手が足りなくて
困っていたところだ。必要最小限の部員しか手伝わせていないものだからな。」
「じゃあ・・・」
「お願いできるか?」
「もちろんです。」
「とりあえず乾のところに行ってあげてくれ。なにか忙しそうにしていたからな。」
「わかりました〜♪」


私は部長さんからエプロンをもらい乾くんのところに行った。
部長さんが言っていたようにとても忙しそうにしていた。
ただ何か私の直感が近寄ってはいけない信号を出していた。(どんな信号だよ)
だめだ!手伝うって自分から言ったんだから、行くしかない!!
勇気を出して声をかけた。
「あの〜乾くん。なにか手伝うことない?私助っ人としてきたのですが・・・。」
「おお、。ちょうどいいところにきたな。これ、商品としてだそうか迷っていたのだが、
ちょっと飲んでみてくれないか。」
「もちろん、いいで・・・・・・・・。」
私は最後まで言うことができなかった。だってこんなの見せられたら・・・・・
その飲み物は、いや私からみたら飲み物に見えない。
なにこれ、この世の物?こ、恐い!恐すぎる!私、まだ死にたくない。殺される!まさか本気で
殺そうとしてるのかと思われるぐらいすごい色の飲み物(?)がでてきた。
最初見た感じは青汁?みたいに見えた。でもじっくり見ると、なにかの固まりが浮いてる。
そういえばミキサーの周りになにか食べ物?以外に未知の生物?が置いてあった。これはそれか・・・?
「い、乾君。これって身体に害はない・・・よね。」
「ん?ああ、問題ないよ。」
「じゃあ、この浮いてる物ってそこに置いてある生き物?」
「違うよ。その中に生き物は入ってない。まだこれを入れるのは早いからね。」
「ああ、なんだ。よかった。ほっとし・・・・・・・!!!!!」
早い?!じゃあ、そのうちこの中に入るの?やだ!誰が飲むの?私?私?ちょっと待ってよ。
私の命がああああああぁぁぁ〜!!(泣)
「じゃあ、飲んでね。」
そういわれ出されたので思わず受け取ってしまった。
し、しまった〜!これで後に退けなくなったじゃん。私のばかあぁ〜(涙)
「あ、あはは・・・・・ではいただき、ます。」
害はない、害はない、今私の心を支えているのはこの言葉のみ。
そう、害はないんだ。大丈夫だよ。も、もしかしたら見た目と違って美味しいかもしれないし。
そうだよ。まずいなんて決めつけててるからいけないんだよ。よしこれはおいしいんだ。
・・・・・よし!いく!!!!


ゴクッゴクッゴクッ・・・・・・・・・・・・


「どう?俺の作った文化祭用乾汁vol,3の味は。」(3回目の改良だったのか?)
「・・・・・・・美味しい。」
「だろ?」
「うん。美味しいよ。なにこれ意外〜。はちみつ?」
「そうだよ。まあさすがに部活で使用している味だと一般人にはきついと思ってね、はちみつで
中に入っているバ××(自主規制)の味をごまかしている。」
「へぇ〜、そうなん・・・・。あれ?今なんと?」
「え?だから××タの味をごまかしている。」
今おぞましいものの名を聞いてしまった。


「それって思いっきり生き物やん!!」


私は口に手を当てて走り出した。乾のアホー!!と雄叫びを上げた。
「これ、もう死んでいるから生き物じゃないのに・・・。」
そう呟く乾がいた。














あ〜、さっきは酷い目にあった・・・。もう絶対やつに近づくものか。
はぁ・・・今度はまともな人の手伝いにいこう、となぜか神に誓っている私がいた。



次に向かった人のところは大石君のところ。
とても真面目だし、やさしいし、人としては完璧(?)だと思っています。
この真面目さだから私が『手伝うよ』と言うと、『そんな、部員じゃない人に手伝わせるなんて、
いくら猫の手も借りたいくらい忙しいからって客に手伝わせるのはとても申し訳ないと言うか
なんと言うか・・・』と、言うのは当たり前で、でも事情を話すと、じゃあ、ホント悪いんだけど
焼くの手伝ってくれる?と言ってくれた。
まあ、これで終わればなんの問題もなかったのだが・・・・・・
「ああ、さん。駄目だよ。まだあげちゃ。もう少し焼くと綺麗な焦げ目が・・・」
さん、遅れているよ。客は待たせちゃ駄目なんだよ。」
逆に、混ぜ係の方に回されると・・・
さん。塩の量が少し多いかも・・・」
「こねる時は全体重をかけて耳たぶぐらいのやわらかさにしないと。それじゃ、腕の硬さだよ。」
さん、さん、そんなに注意されると(しかもちょっとしたことで)やる気が
無くなるというか・・・
とりあえずわかったことは、大石君は自分でやらないと気がすまないということ。
まあ、客のこと考えての物言いだってことはわかってるけど、ちょーっと責任感ありすぎ!
神経質なのかな?
「大石君、あっちの方も忙しそうだから行ってくるね。」
「ん?あ、ごめんね。じゃあ頼むよ。」
はあぁぁ、なんとかごまかせた。だめ、やつとは気が合わない。逃げ出せてよかった。
・・・桃んとこ行こ。











桃城とは小さい頃からの幼なじみ。かわいい弟のような存在です。
「桃、手伝いに・・・・・・・来てません。」
はため息をついた。まあ、予想はしていたけどこんなところまで喧嘩しているとは・・・
が見た風景とは、
「マムシ、おまえ今わざと俺の足蹴ったな!」
「んあ?何言ってんだてめぇ!おまえから踏んできたんだろうが!」
「狭いから仕方ないだろ!」
「おまえ太ったんじゃねえか?」
「なっ!俺じゃなくておまえが太ったんだろうが!この筋肉質!!」
「てめぇ!もいっぺん言ってみろ!!」
「ああ、いくらでも言ってやるよ。この筋肉馬鹿マムシ!」
「フシュウウウゥゥゥゥゥゥゥ!!」





こんな中に入りこんだら、こっちまでとばっちり受けちゃいます。帰ったらきつーくいっとかな・・・・・
「あんた誰?」
いきなり後から話しかけられた。
「聞こえなかったの?あんた誰?って言ってるんだけど。」
「いや、あ、え〜とといいますが・・・」
「ふ〜ん、どうでもいいんだけどさ、ここ、部外者立ち入り禁止なんだよね。勝手にはいんないでくれる?」
ちょっと、待ってよ。私の名前聞いてきてどうでもいいとはなんなんですか?
あんたから聞いてきたんだろが(怒)
「あ、そうだ。あんたどうせ暇でしょ?これ、河村先輩に届けといて。」
そう言うと私に鉄板返しを無理やり押し付けてきた。
「ちょ、ちょっと・・・!」
「じゃ、頼んだから。」
私の主張も聞かずに去っていった。
なに?あいつ!ってか初めて会った人にいきなりタメ口!?しかも河村先輩にって言ってるとこから
するに、やつは年下、つまり後輩ってことでしょ?あんなちびに命令されるなんてかなりむかつくん
ですけど。
でもむかついてもしかたがない。とにかく届け物を渡さないと。









私はタカさんを捜した。彼とは一度同じクラスになった事がある。
なんかパッとしないやつと思っていたが、やつの本性(?)を知った瞬間、かなり興味が湧き何回か話
した記憶がある。

「タカさ〜ん。」
「あれ?さん。久しぶりだね。どうしたの?」
「届け物。」
私は鉄板返しを差し出した。
「あ、ごめんね。」
タカさんはそう言うとブツを受け取った。
・・・受け取ったが、何か手元が震え出した。ま、まさか・・・・・・・。

「バーニーーーーーーーングッ!!」

・・・・・やはりそうなりますか。













「あれ?。どうしたの?そんな疲れた顔して。」
「不二、あんたが捻くれてる理由がやっとわかったよ。」
「?」
いきなりわけのわからないこと言われて、不二は立ち尽くしてた。
「英二!」
いきなり大声で呼ばれてかなりビビってた。
「にゃ、にゃ・・・に?」
「テニス部やめよう!!」
「はあ?」
「他の人はもう駄目。間に合わなかった(?)けど、英二ならまだ間に合いそうだもん。」
「なんの話なのか分からな・・・」
「テニス部にいる人、みんな・・・・・変人!!」

がーーーーーーーーーん!!

菊丸はかなりショックを受けていた。
不二は。の話を聞いていてだいたいの推測はできた。でもそんなこと今更だし(←オイッ!)
それよりも、なんと言うか・・・・・・・
「。も僕達とたいして変わらないんじゃない?」

がーーーーーーーーーん!!

は菊丸以上にショックを受けていた。
二人して固まってるのを見て、不二は満足げな顔をしてた。














結局この日は、テニス部の手伝いの後、クラスのやつらに見つかりお化けの格好させられて正門で
宣伝することになった。
「いらっしゃいませ〜♪3−6、おばけ屋敷へ来て下さい。」
「場所は、理科室だにゃ〜」
「くすっ。二人とも格好としゃべり口調が合ってないよ。」
「その顔に言われたくないよ。のっぺらぼう。あんた口ないでしょ?しゃべる時点でおかしい。」
「そうだよ不二〜。このサンタクロースにまかせろって。」
「その前にサンタクロースっておばけ?」
「。が言うにはおばけだってよ。ね、魔女」
「ヒヒヒ、わたしゃ魔女。このりんごを食えばたちまちサンタクロースに・・・・ってなに言わせるの!」
「言わせてない・・・」
「クスッ。」
「今笑った?カオナシ。」
「カオナシじゃなくてのっぺらぼうなんだけどね。」








この様子を見ていた客は、コントをやってると勘違いをして理科室に大勢集まったとか集まらなかったとか。
でもおかげで3−6は大盛況のうち初日を終えた。
「ってことで、明日もよろしく。」
その言葉を聞いた3人はしばらくぼーぜんと立ち尽くしていたという。








                             fin





≪あとがき≫
通常編です。何を目的に書いたかわかりません(汗)でも書いていてなんか楽しかった。
乾のところの×××なんですが、いや、食べれるのかなぁ(←オイッ)なんか昔イナゴ食べた事
あるんですよ。っていってもいきなり捕まえて貪り食ったってわけではないのですが(あたりま
えです)佃煮だったので。・・・だいぶ昔の話なのでもちろん味なんて覚えてません。ただ形は
・・・そのものだった。
おばけなんですが、おばけの種類?のなかにサンタクロースと載っていたので使わせていただ
きました。あれってホントにいる・・・んですよね。(不安)カナダのずっと北にいると聞いた
ことあったもんで。ただ、飛びはしないかと。あと、煙突から入るってのも・・・う〜ん。そ
の前に不法侵入で捕まります。
ということで、最後に読んでくださった皆様有難うございました。菊丸編不二編もよろしく。
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